【レポート】まちやまひろば2017 第10回『オーガニック大豆で手前味噌づくり』(2/3,4)
「まちやまひろば」は、自然のしくみや恵みを活かした【里山暮らし】を体験できる、定期開催型のイベントです。
2/3(土),4(日)の2日間、第10回「オーガニック大豆で手前味噌づくり」を開催しました。
※写真は工程ごとにおおよそ、土曜→日曜の順に掲載しています(両日とも、基本的に同プログラムです)。
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はじめに、スタッフからクイズを出しました。
「1年間にどれくらいのお味噌を食べるでしょうか!?」・・・意外な答えに驚き!
一晩浸水して、たっぷり水を含んだ大豆。これを4~5時間じっくりかまどで煮込んでいきます。
左が浸水前の大豆。右は3時間ほど煮込んだあとの大豆。大きさが全然違いますね。
煮込みの状況を見てもらい、実際に試食してもらいました。煮汁もほんのり甘くて美味しい!
室内に戻って、大豆とともに味噌づくりには欠かせない、麹(こうじ)を紹介。
今年も、米糀(写真左)と麦麹(写真右)の2種類を用意しました。口に含んでしばらくすると、ほんのりとした甘みが感じられます。
※米の麹は、特別に「糀」という字を使います。
さらに麹の力を感じてもらうために、炊飯器で仕込んだ(酒粕は使わない)甘酒を試飲してもらいました。
炊いたお米に米糀と水を入れて60度で一晩保温すると、ほんのり甘みが出ます。
これが、でんぷんを糖化する麹菌(酵素)の働きです。
味噌づくりの素材を一通り味わったところで、昼食をみんなで仕込みました。
この日は筑前煮などを作りました。
ランチの前にもうひと作業。麹に塩を混ぜる「塩切り」を行いました。
事前に塩を混ぜ込むことによって、塩分をまんべんなく味噌に行き渡らせることができます。
おまちかねのランチタイム!
この日は、麦麹の原料となる裸麦(大麦を精麦したもの)をご飯に入れて炊き込みました。
味噌汁には、あめ汁(大豆の煮汁)を隠し味で入れてみました。
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ランチを終えて、いよいよ味噌づくり本番です。
5時間じっくり煮込んだ大豆を運び入れます。室内に、ほんのり甘い香りが漂います。
大豆をミンチ器を使って潰していきます。全身を使って、よいしょ、よいしょ!
大豆が全て潰せたら、塩切りをした麹をタライや大鍋に入れて、しっかり混ぜ込みます。
最後に、空気が入らないように注意しながら、消毒した樽に詰めていきます。
無事に仕込みを終えることができました。・・・「おいしくな~れ!」
※味噌樽は冷暗所に移して、熟成を待ちます。夏を越した9月頃には美味しく食べられるようになります。
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参加者の方からは、
「皆さんと大勢で味噌づくりができて楽しかったです。子どもたちも、家族だけでするのではなく、仲間とできるのが楽しいのだと思います」
「自分たちの手で作っていくことで、ありがたみを感じます」
「いつも食べている味噌が、どんな過程で作られているか分かって良かった。加工されていると、元の材料が何か子どもには分かりづらいから」
「お店で買っているものが、自分で作れるのは嬉しい」
などの感想をいただきました。
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お味噌汁のみならず、ご飯のお供にもいつも好評をいただいている「まちやま味噌」。
日々の食卓に欠かせないものだから、原料(有機大豆、特栽米、有機大麦、粗塩、麹菌)にこだわります。
自分たちで作ると、何からできているのか、どのように作られるのか、そこが分かります。
本物を知っていれば、お店で買うときにも、良いものを選びやすくなります。
何でもお金で買えてしまう世の中だからこそ、「自らの手で作る」ことに豊かさを感じます。
一人ではなく、皆さんと一緒に楽しみながら仕込むことで、より豊かさが増す気がしています。
安心・美味しいお味噌を、これからも皆さんと作り続けたいと思っています。
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「まちやまひろば」では、毎月季節を感じられるプログラムを行っています。
<詳細> ⇒ まちやまひろば2017
★次回は、3/24(土),25(日)『摘みたてヨモギで草団子づくり』です。
★2018年度のまちやまひろばも、募集を開始いたしました!
<詳細> ⇒ まちやまひろば2018
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