【レポート】まちやまひろば2017 第4回『竹食器づくり&納涼流しそうめん』(7/22,23)
「まちやまひろば」は、自然のしくみや恵みを活かした【里山暮らし】を体験できる、定期開催型のイベントです。
7月22日(土)・23日(日)の2日間、第4回「竹食器づくり&納涼流しそうめん」を開催し、延べ約70名の方々にご参加いただきました。
今回のテーマは【竹】。
竹は比較的加工がしやすいため、昔から様々な用途に使われ、暮らしには欠かせないものでした。
身近なところでは、籠、ほうき、おもちゃ、柵、竹炭などなど。土壁の家では骨組として使われていました。
今回は、そんな優れた自然素材である【竹】を使って、竹食器づくり(お椀・箸)と、竹樋を用いた流しそうめんを体験してもらいました。
※写真は工程ごとにおおよそ、土曜→日曜の順に掲載しています(両日とも、基本的に同プログラムです)。
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竹食器をつくるため、まずは材料の竹を調達するところからスタートです。
今年生えたばかりの竹は、水分を多く含んでカビやすいので、2~3年目の竹を切り出します。
のこぎりを使って、真剣に竹に刃を入れていく子どもたち。
ざざざ~っと音を立てて、見事に竹を倒すことができました。
枝は邪魔になるので、固い棒やナタ、のこぎりなどを使って払います。
材料が得られたところで、まずはお椀づくりです。
節の部分がお椀の底になるので、お椀の高さを考えながら、好きな位置で竹を切っていきます。
太い竹を使えば、それだけ大きなお椀ができますが、切るのが大変!
でも、切り落とせたときには、「切れた!できたよ!!」と、大きな達成感があります。
次に、箸を作りました。適当な長さに切った竹の筒を、ナタを使って箸に適した太さになるまで割っていきます。
一人がナタを竹に当て、もう一人が金づちなどでナタの背を叩いてあげると、安全に割ることができます。
親子で共同作業!
ナイフを使って、全体的に角を落とすとともに、先端を細くしていきます。
慣れるまでは刃を当てる角度が難しいのですが、時間を追うごとに、みんな腕を上げていました。
みんなが食器を作っている間、裏では薪でお湯を沸かし、そうめんを茹でておきました。
(2日間で10kg近い量を茹でました!)
茹であがったら、井戸水できゅっとしめます。夏は冷たい井戸水が欠かせませんね。
出来立てのお椀に、まちやま特製のめんつゆを注いで、食べる準備は万端。
鰹節、昆布、椎茸をたっぷり使っためんつゆは、今年も好評でした。
いよいよお待ちかね、流しそうめんスタート!
自分たちで作った食器で食べるそうめんは、いつもとはまた一味違ったことでしょう。
ちなみにそうめんを流す竹樋も、食器を作ったのと同じ場所で切り出した竹を使いました。
途中で、火を使わなくても作れる簡単冷や汁を提供しました。余っためんつゆを有効利用できるので、おススメです。
裏ワザ、大人食べ。
「もう無理~」といいつつも、食べ続ける子どもたちの姿に、人間の野性を感じました(笑)
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参加者の皆さんからは、
「冷や汁、美味しかった!家で試してみます」
「もっと竹で何かを作りたいです!」
「切りたての竹が重たいんだということを、直接体験して分かりました」
「初参加でしたが、皆さんと楽しい時間を過ごすことができました」
などの声を聞くことができました。
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産業分野では、環境配慮が欠かせない昨今、竹をバイオマス発電の燃料として利用したり、
パウダー状にして土壌改良剤に使うなど、新たな活用法が生まれています。
しかしすでに先人は、昔から竹を素材として大いに活用し、
使い終わった後は燃料にして、最後に残った灰は土に還す・・・まさに循環型の営みをしていました。
まちやまでは、暮らしベースで、竹を活かす文化をしっかり残していきたいと思っています。
(楽しむことを忘れずに!)
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次回、第5回目のまちやまひろばは、
9月23日(土)、24日(日)『枝豆の収穫&里の恵みバーベキュー』です。
6~7月にかけて、小麦を収穫したあとの畑に、大豆を播きました。
この日に枝豆として収穫し、とれたてを塩茹でで味わう予定です。
オーガニック野菜をふんだんに使ったBBQもお楽しみに!
お申込みは、こちらの 申込フォーム をご利用ください。
★9/24(日)はキャンセル待ちとなっております。23日(土)はまだ空きがございます。(7/29現在)
2017年度のまちやまひろば詳細は こちら をご覧ください。
皆さまのご参加をお待ちしております!