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【レポート】まちやまひろば2016 第10回『木こり体験&落ち葉で焼き芋』(1/22)

「まちやまひろば」は、自然のしくみや恵みを活かした【里山暮らし】を体験できる、定期開催型のイベントです。
1月22日(日)、第10回「木こり体験&落ち葉で焼き芋」を開催しました。
約30名の皆さんにご参加いただき、楽しみながら、森のお手入れを体験してもらいました。
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農園の裏には、コナラやクヌギなどが多く生えている典型的な雑木林が広がっています。
冬は落ち葉が降り積もるため、上の畑に行く山道は、完全に落ち葉で被われていました。
そこで、熊手やカゴを使って、落ち葉を一カ所に集めることにしました。
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落ち葉の山がどんどん大きくなっていきます。
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みんなでやると、作業がはかどる! 30分もすると、山道はすっきり片付きました。
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落ち葉の山は、格好の遊び場です。
子どもたちのみならず、大人の皆さんも本気で落ち葉とたわむれていました。
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勢い余って、地面を転がりはじめるの図。
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つづいて、木こり体験です。
山(森)は、その目的に応じた手の入れ方があります。農園では、田んぼに光を入れるため、田んぼの東脇の山については、高い木は倒していこうという方針です。
今回は、地主さんと相談をして、斜面地の中から、倒す木を選定しました。

小さな木こりたちが、勇んで斜面を上がっていきます。
木を倒す作業は危険が伴うので、作業者以外は必要以上に近づかないなど、安全に十分配慮して慎重に行います。
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ノコギリを手に、真剣に木と向き合う子どもたち。
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「倒れるぞ~!」
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バサバサッと勢いよく木が倒れていきました。成功です!
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最後に、高さ10m以上もある、ヒノキの伐倒も体験してもらいました。
木の重心や周辺状況を確認しながら倒す方向を決め、倒したい方向に「受け口」と呼ばれる切込みを入れておきます。
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そのあと、倒したい方向の逆側からノコギリを入れていきます(これを「追い口」といいます)。
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追い口をある程度まで入れると、ミシミシと音がします。
いったん動き(倒れ)始めたら、もうあとは止められません。木は重力で自然と倒れていきます。
追い口を深く入れすぎると、急激に倒れたり木が暴れたりして、危険が高まってしまいます。

安全のため、最後は塚原が刃を入れました。
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結構太い木だったので、倒れた瞬間はズドーンと迫力ある音が辺りに響きました。
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無事に木を倒したところで、お腹もすいてきたので、皆さんで一斉に昼食の準備にとりかかりました。

汁物の具材を切る傍らで、焼き芋の準備。
朝から焚き火で暖を取っていたので、熾火(おきび)は十分に出来ています。
その脇に、ホイルで包んだおイモたちを並べていきます。
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そして、先ほど山の中腹に集めた落ち葉を運んできて、熾火やおイモの上にかけていきます。
一気に落ち葉をかけすぎると、完全に火が消えてしまうので、投入する加減がポイントです。
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おイモはじっくり焼きあげた方が甘くなります。焼き上がりを待つ間、あったかランチタイム。
この日は、大根や白菜などの冬野菜に、マイタケ、里芋、豆腐を入れた具だくさん味噌汁を作りました。
やっぱり冬は汁物が欠かせませんね!
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おイモを仕込んで、小一時間。ほとんど灰になった落ち葉の中から、いよいよおイモを発掘です。
火が通っているかどうかは、おイモを触った時の柔らかさで判断します。
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ホイルをはがしておイモを割ってみると・・・蜜がたっぷりの美味しい焼き芋に仕上がりました!
予想以上の甘さに、思わず皆さん笑顔がこぼれていました。
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この日は、『森のお手入れ』をテーマに活動をしました。存分に楽しみながらも、結果として、山は随分ときれいになりました。

焼き芋や遊びの材料として活躍した落ち葉は、今後は堆肥としてさらに活用していく予定です。
また、倒したヒノキも、薪として利用していきます。

今回の活動を通して、里山の自然が多くの恵みを与えてくれていることに、あらためて気づかされました。感謝・・・
せっかくの恵みを、これからも上手に活用していきたいと思っています。

参加者の方からは、
「木を伐る貴重な体験ができました。また、焚き火の極意も知れて面白かったです」
「落ち葉の山で遊べて楽しかった。焼き芋が美味しかった!」
「火の楽しさや怖さを知ることができた」
「最後まであきらめずに山をきれいにする姿を見ることができました」
などの声を聞くことができました。

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次回のまちやまひろばは、2月11日(土),12(日)『オーガニック大豆で!手前味噌づくり』です。
大豆だけでなく、麹(こうじ)も原料にこだわった自家製です。(1/27現在、米麹を仕込中!)

お申込みは、こちらの 申込フォーム をご利用ください。
 ※11日(土)は大人向けで実施をいたしますが、親子参加も受入いたします。
 ※12日は残り1組です(1/27現在) ⇒ ただいまキャンセル待ちです(1/31現在)

 ※お味噌は参加者全員で大樽に仕込み、熟成が進んだ夏以降に、
  大人1名につき1kg(米みそ500g、麦みそ500g)をお渡しする予定です。
  (原則、農園でのお引渡しとなりますことをご了承ください)

 ※当初は町田産大豆を使用予定でしたが、収量が少なかったため、
  国産有機大豆を仕入れての実施となることをご了承ください。

2016年度のまちやまひろばチラシは ⇒ こちら(PDF)

皆さまのご参加をお待ちしております!