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【レポート】まちやまひろば2016 第5回『竹樋から作る!納涼流しそうめん』(8/7)

「まちやまひろば」は、自然と関わる【里山暮らし】を体験できる、定期開催型のイベントです。
8月7日(日)、第5回「竹樋から作る!納涼流しそうめん」を行いました。

夏休みの真っ只中の週末、およそ40名の皆さんにお集まりいただきました。
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今回の主役は「竹」です。この日は、竹を伐り出して、流しそうめんの「樋」を作るところから体験してもらいました。

    *    *    *

オリエンテーションの後、さっそく竹林に移動しました。
4月のまちやまひろばで竹の子掘りを行いましたが、掘られずに成長した竹が立派な姿になっていました。新しい竹は、節に白い粉が付着していて、根元には竹の皮がついたままのものが多いです。年月を経るごとに粉や皮ははがれて、節は黒っぽくなります。
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竹箸やお椀などの材料としては、新しいものよりも、1年以上たって水分が適度に抜けた竹がよいと言われています。
今回は、2~3年ものの竹を選びました。子どもたちには、交替で少しずつノコギリを入れてもらいました。
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倒れる瞬間、「おお~っ!」と驚きの声があがりました。倒した竹は、作業しやすい場所にみんなで移動させます。
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ナタとハンマーを使って、竹を半分に割っていきます。
今回は割ったものを両方使うため、ちょうど半分のところに刃を入れました。
(片方でよい場合は、6:4くらいの位置で割ると、麺を流した時に深さがあってこぼれにくいそうです)
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ある程度まで割れたら、あとは足で下方をおさえ、上方を手で持ち上げるようにして割っていきます。
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ぱかーん!と割れた竹の内側は、綺麗な色をしていました。
たまに内側が腐って黒ずんでいたり、虫が入っているものもあるので、これは「当たり」です。
子どもたちは興味津々に内側をさわって、感触を確かめていました。
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樋づくりの仕上げは、節落とし。金づちなどで全ての節をたたいて除いていきます。
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完成した樋は、1本につき7~8mはあったと思いますが、力を合わせてをみんなで上手に運び出しました。
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樋が完成したところで、次は流しそうめんを食べるための竹食器を作りました。
親子で協力して、まずはお椀づくりから。節を挟んで、このも2か所をノコギリで切ります。
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こちらは竹箸づくり。ナタで竹筒を割って、ちょうどよい太さにしてから、ナイフで好みの太さに削っていきます。
この作業、大人が思わず夢中になります。
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食器を作っている間に、樋を竹で組んだ台にセット。
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大鍋で一気にそうめんを茹で上げ、さあ準備は万端!
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「3・2・1・・・流しま~す!」
いよいよお待ちかねの流しそうめんがスタート。足りなくならないように、多めに麺を用意したのですが(全部で約6キロ!)、ほぼ余ることなく、皆さんのお腹におさまっていきました。
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最後はデザートにすいかを流してみました。
(大きなものはうまく流れなかったので、直接食べました(笑))
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さすがに日差しが出ると暑さがこたえましたが、時おり吹く心地よい風にも助けられ、最後まで無事に進めることができました。

参加者の方からは、
「竹を割るのが気持ちよかった」
「自分で作った器で食べることで、一層おいしく感じました」
「竹についての知識を学べたのがよかったです」
「道具や日よけなど色々な準備や現場の手際が素晴らしかった」
などの感想をいただきました。

優れた素材である「竹」と付き合う文化の一端を感じてもらえていたら嬉しいです。

    *    *    *

次回のまちやまひろば、9月19日(月・祝)『枝豆収穫 & ずんだ餅づくり』です。
参加をご希望の方は、早めのお申込をお願い致します。

2016年度のチラシは ⇒ こちら(PDF)
お申込みは 申込フォーム をご利用ください。

皆さまのご参加をお待ちしております!(塚原)